しんたまばしのブログ

しんたまばしのブログです。鳴尾ネタを初め色んなものを書いて行ければいいかなと思っています。

さよなら、鳴尾RA

秋になる急に寒くなってきましたね。中の人は無理に撮影を繰り返して体調を崩してしまいました。みなさんも無理な撮影はやめましょう。

 

てことで今回は惜しまれつつも引退した鳴尾RAについて書きたいと思います。今回は前回と大幅に違う話などもあります。

これが実質α版になると思います。

 

1.名古屋市営バス、ADG-RA273MANについて

 

鳴尾のPJ-KVの話で2006年度は140両の新車がいましたが110両は紹介したPJ-KVでした。

残りの30両こそがRAという訳です。ただしその年は新短期規制適合(PJ-)110両と新長期規制適合(ADG-)30両に分けられていたのが理由でこうなったと思われます。

 

ただし翌年以降は新長期規制自体がなくなりADG-RAだったものがPDG/PKG-RAになっています。

 

話を戻して名古屋市営バスにはRAが合計で30両が配置されました。

これにも相変わらず法則性がありましたがこれのパターンは相当意味がわからないものであり、中川→稲西→如意→緑→野並→猪高→御器所→大森→浄心で、中川を除き2台(中川は4台)ずつ配置されました。何故かその間に1台だけ如意を挟み鳴尾になりました。70以降は1台ずつになっており、猪高→鳴尾→緑→野並→稲西→大森→浄心となかなか理解に苦しむ感じになっています。ここではこれ以上詳しくやりません。

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↑他所のADG-RA。普通のRAなら枠とかは無い。ちなみに写真のNN-74は野並唯一のADG-RAだったりします。

 

名古屋市営のRA全体に共通することとして、トランスミッションはZF製の5速ATとなっていました。ちなみに4速固定は不可能でした(ボタンのギア固定は4速用のをそのまま流用していて、4=Dだったため)

ちなみに登場当時の鳴尾には4速ATの方が多かったので使いにくかったと思われます。

座席はかなりふかふかで、基幹1を鳴尾車庫から栄で乗り通しても疲れにくい感じでした。

 

ここからは鳴尾RAの歴史を大まかに紹介していきます。

 

2.鳴尾RAの大まかな歴史

 

ここからは鳴尾RA大まかな歴史をご紹介。

 

2007年1月頃に鳴尾で最初で最後の大型NN-69・NN-70・NN-72が一般車として納入されました。同年は他にPJ-KVも新車として

 

一般車の時は栄21系統や金山19系統、名港11系統などで走っていました。当時は市営の文字も小さく基幹バスマスクやプレートもなかったので普通の状態でした。

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↑登場当初の鳴尾RA(イメージ)。写真は如意の車両だがおそらくこんな状態であったと思われる。

 

ただ2008年頃に鳴尾のNN全車に基幹バスマスクと基幹バスプレート、高速出入口でスムーズになるETCが装着されました。また同時にNN-69がF車と入れ替えで高速1系統に固定を持ちました。

これにより、高速1で走っていたツーステップバスは全て高速1から撤退し、高速1系統と基幹1は同時にノンステップバスに統一されました。

 

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↑2008年以降は引退まで基幹バスマスクと基幹バスプレートが装着され、他の営業所のRAとは全然違う姿に。ただ装着当初は市営の文字は小さかったため写真の姿と違う部分は少なからずあります。

 

ただ当時はCNG駆動のブルーリボンシティが主力で1運用のみのため残りは予備車として鳴尾営業所の路線ならどこにでも来るという感じでした。栄にも居れば野並(当時は桜通線野並までたった)にも来たりとか色々な場所を回っていたらしいです。

 

その後は主力が後輩車にあたるABSを装備したPKG-KVになりましたが高速車として、予備車としての生活は続きました。

 

ただ2014年をすぎたあたりからNN-69以外の高速1系統の充当回数は急激に増えていき気づいたら毎日のように入っていきました。それもそのはず、主力であったブルーリボンシティが高速1から外されて入れる車両がABS搭載のNHとRA以外いなかったからです。ただ2014年はどうしてもの時に限りはガスのブルーリボンシティが5回ほど入って凌いでいました。

 

ただ年度が変わったあたりからそれすらなくなり常に綱渡り?みたいな状態になりました。そのため高速1に限り確定で緑シールしか来ない状態がある意味完成してしまいました。

(データがないため詳しいことが一切分からない)

 

 

また2015年?にはNN-72に広告がつきました。

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↑NN-72は広告がついてることが特徴に。これは引退直前の8月まであった。鳴尾で広告がついたRAはこの72だけだった。

 

 

2016年頃に全車再塗装を受けました。NN-69だけフォントがでかくなりましたがその後元に戻ったらしいです。その頃から市営の文字のフォントが急激にでかくなり他所では余りみないようなデカさになりました。路肩灯に関しては全車共通で青くなりました。

 

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↑再塗装後のNN(イメージ)。市営の文字はでかくなりました。非公式面のフォントは全車で違うとか違わないとか?

 

 

その後も高速車の仲間が増えたりCNG車が全て居なくなり290だらけになったりと鳴尾の環境は凄まじく変わっていきましたがRAたちには一切ではないですがあまり関係なかったので高速1や基幹バスの運用を黙々とこなしていきましたが2022年の4月に大きな変化がやって来ました。

 

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↑2019年以降は栄のバスターミナルの位置が変わり噴水南からオアシス21バスターミナルへ。鳴尾RAは高速1系統が20番乗り場、基幹バスは18番乗り場から出ていました。時にはオアシス21の中から出てきたこともあったらしいです。

 

2022年4月のダイヤ改正で高速1系統そのものが無くなってしまいほかのバスと共に一般系統に徹する…と思われていましたが実際は基幹バスへの充当率が上がりました。ただ一般系統にも顔を出すようになったので少し探すのが難しくなりました。(めちゃくちゃ難しい訳でもない。)

 

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↑今まで一切というでは無いがあまり入って無かった一般系統。鳴尾RAには栄という文字が良く似合う。

 

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↑改正から7ヶ月間は予備車の基幹1が星崎で並ぶシーンを撮ることができ、運がいいと2台ともRAになることもあった。

 

同年11月からNN-69はレトロカラーバスになり、「昭和44年から使用された市バス(ワンマンカー)」塗装になりました。基幹予備車のものはそのまま残ったので少し違和感はあるものの側面は気にしなければ全く気にならない感じに仕上がりました。

 

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↑レトロカラーバスになった後のNN-69。主に栄21系統や金山19系統で運行され時には時には基幹バスなどでも運行されていました。

 

その後は変わらず栄21系統や金山19系統、基幹バスでMD92の甲高いエンジン音を響かせていましたが、経年が16年を超えてきたことから2023年度末まで名古屋市営バスのRA全車の廃車が決定。8月末にはNN-70が故障してそのまま治すことも無くそのままNF-532に置き換えられ廃車。

 

同年9月にはレトロカラーバスに関する情報もあがりNN-69は10月末までに引退が確定しました。

この一週間後にはNN-72がNF-533に置き換えられる形になりそのまま廃車に。鳴尾営業所の置き換えは10月中で終わることが確定しました。(PJ-KVは鳴尾営業所から13年前に姿を消しているため)

 

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↑今年の新車のNF-532。白色LEDになり視認性は向上。鳴尾の一般車では初の白色LED車にもなりました。(基幹1には既に水素バスで採用されていたため)

 

 

10月に入りNN-69のみになり孤軍奮闘していました。ただいつなくなるかは分からない状況で、次第に注目が集まりました。そして故障したらNN-70や如意レトロみたいに廃車になる可能性も全然あるのでどうなるかとひやひやしてました(ガチ)

というのもエンジンの音よりもターボの音の方がでかいと言う謎の現象が起きておりRAではあまり聞かないような音でした。

 

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↑夕暮れのワイルドフラワーガーデンに向かうNN-69。この時期のワイルドフラワーガーデンはめちゃくちゃ綺麗です。ちなみに天気との戦いでもありました。

 

ただ別れは突然に。10月16日、神宮東門19時25分発神宮12系統鳴尾車庫行きがラストランとなりそのまま運用から離脱。NF-534に置き換えられる形で廃車になりました。

 

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↑運行最終日のNN-69。この日はこれを撮ったあと神宮東門まで歩いて乗車、鳴尾車庫からも乗車してしまいました。17:35の前の17:15発の鳴尾車庫行きには409が入っていたので謎に興味深いです。

 

ちなみに全車富山に行ったそうです。(今年は昨年と違って日本総合リサイクルが落札したため、日本総合リサイクルがあるのは富山だから)

再就職はNS-68などと違い独自仕様のため再就職する可能性は低そうです。

 

3.鳴尾RA全車共通事項

ここからは鳴尾にいたNN3台全て紹介しようと思います。その前に全車共通事項を。

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↑前面には基幹バスで走る時に出すバスマスクが付いていて、引き出す方式になっています。

 

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↑引き出すと基幹バスが出てきます。

 

 

側面は公式面にのみ基幹プレートがついています。

 

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↑枠が銀だろうが赤だろうが特に関係はありません。(機能的には全く変わりません。)

プレートの色は一般車状態は車体色になっています。これはレトロカラーになったあとでも変わりませんでした。

 

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↑基幹バス面。プレートは前も解説しましたので基本的なことは割愛します。レトロカラーバスになろうが特に変わりません。

 

 

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↑非公式面・背面は広告枠がついてます。ただレトロカラーバスにはついていません。

 

さておまたせしました。1台ずつ書いていきます!

 

3.鳴尾RA完全解説

 

NN-69

NN-69は鳴尾のRAのトップナンバーです。この車両というか全車再塗装されるまでは違いはありませんでした。

 

再塗装時にNN-69のフォントをなんとミスってしまいそこのフォントだけめちゃくちゃでかくなっていました。その後文句が出たのかフォントは元に戻されました。また戻されたあともリアのNN-69の位置がおかしかったという感じです。というか同車の原色時代は再塗装後、バスマスクは普通にやるならノンステップバスの「ス」の字が隠れますが69は何らかの事情でノンステップバスの字が左よりになっていました。ただ少なくともフォントがでかかった時は見た感じではノンステップバスの字はデフォルトの位置だったことを考えると…🤔

 

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↑原色時代のNN-69。バスマスクがしっかりと出てない?ため基幹バスの字が切れている。

 

ただしこの姿はなんと終わってしまいます。

2022年に交通局が100周年を迎え全車庫に1台レトロカラーバスを配置することになり鳴尾の分がNN-69に決定しました。そしてデザインはS-575が纏っていたデザインと同じです。

ただし基幹予備車の部品は残ったため基幹バスをすることは可能な状態です。そのため枠を上から赤で塗装するなどといった今までにはないような見た目となりました。ちなみに個人的にはこの塗装が大好きです。すごくどうでもいいですが市バスの中で塗装車として唯一ノンステップバスの字が前面にないらしいです。

 

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↑レトロカラーバスになったあとの69。誰もこうなるとは予想できなかった。ワンマンカーの文字がすごく目立つ。ちなみに写真は運行最終日の写真のようです。

 

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↑レトロになったあとに基幹を走った69。枠の赤色に原色時から一切変わってないプレートやスの字が切れてるという69の特徴はそのままだった。ちなみにこの状態では撮影した回ともう1回しかやらなかったそうです。もう3回くらい見たかったなー。

 

NN-70

NN-70は鳴尾のRAの2台目です。この車両は鳴尾の中の基準にあたるRAです。

 

元々は市営の字は大きくはありませんでしたが再塗装したあとはめちゃくちゃでかくなりました。これは鳴尾RA全車に共通することです。

 

この個体は解説することが逆に無さすぎてネタに困りますが強いて言うなら基幹によく入ってるということでしょうか?車検明けからなんかずっと入ってましたが、8月末に前ドア故障を起こしそのまま運用を離脱。その後9月にNF-532が納車されたあとそのまま廃車になりました。

 

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↑NN-70の一般車状態。これといって目立つ点がないのでシンプル・イザ・ベスト。

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↑NN-70の基幹バス状態。こっちはこっちでかっこいい?

 

 

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↑NN-70の右側面。NN-70の文字が何となく前よりによっている。

 

NN-72

NN-72は鳴尾のRAの3台目で、72の特徴として広告が入ってる(入ってた)ことです。

しかも入る広告があまり他車にないものが割と多くて末期はたこ焼き屋さんの広告が入ってる事がありました。

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↑NN-72。たこ焼き屋の広告が目立つ。ここのたこ焼き屋も食べに行ってみたいです。

 

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たこ焼き屋の広告が入った状態で基幹1を走るNN-72。この状態では余り入らなかったらしいです。両手で数えれるくらいだったような…?

 

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↑今年3月まではおそうじ本舗の広告が入っていたNN-72。この状態では割と基幹に入っていた印象がある。

 

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↑広告がなくなってからの72。こっちはこっちでかっこいい。よくよく見てみると市営の文字が小さいような…?広告の方はNF-455に移設されました。

 

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↑NN-72の右側面。NN-72のフォントの位置は規定の位置?にあります。72のこの感じは中の人も好みな部分のひとつだったりします。

 

余談

実は中の人は元々電車ばっかり撮っていましたがNN-70の高速に乗ってバスのことに興味をもちました。

市バスの大型車はNN-72を初めて撮ったということも鮮明に覚えています。自分を鳴尾沼に沈めてくれたRAに感謝したいです。

 

 

今回は鳴尾RAのことを特集しました。次回は写真で鳴尾RAを振り返りたいと思います。多分感覚空くと思います()