今回はみんなが大好きな西工のお話。鳴尾西工は以外にあさそうで奥はめちゃくちゃ深いという感じの車両です。
1.名古屋市営バスのRAとは
2.全車共通事項
3.鳴尾RA完全解説
1.名古屋市営バスのRAとは
前回の話で2006年度は140両の新車がいましたが110両は前回紹介したPJ-KVでした。
残りの30両こそがRAという訳です。ただしその年は新短期規制適合(PJ-)110両と新長期規制適合(ADG-)30両に分けられていたのが理由でこうなったと思われます。
ただし翌年以降は新長期規制自体がなくなりADG-RAだったものがPDG/PKG-RAになっています。
話を戻して名古屋市営バスにはRAが合計で30両が配置されました。
これにも相変わらず法則性がありましたがこれのパターンは相当意味がわからないものであり、中川→稲西→如意→緑→野並→猪高→御器所→大森→浄心で、中川を除き2台(中川は4台)ずつ配置されました。何故かその間に1台だけ如意を挟み鳴尾になりました。70以降は1台ずつになっており、猪高→鳴尾→緑→野並→稲西→大森→浄心となかなか理解に苦しむ感じになっています。ここではこれ以上詳しくやりません。
前置きがめちゃくちゃ長くなりましたがここからが本題の鳴尾RA完全解説です。
2.全車共通事項
最初から1台1台解説してもいいですがそれだとつまらない?ので全車共通事項でも。
前面には基幹バスで走る時に出すバスマスクが付いていて、引き出す方式になっています。
↑引き出すとこんな感じで基幹バスと出るようになっています。
側面は、公式面のみに基幹プレートがついています。
↑枠が銀だろうが赤だろうが特に関係はありません。プレートは側面は車体色になっています。また、全車に広告枠がついていました。(69のみレトロカラーバスになった時に撤去)
↑基幹バス面。色が変わろうが特に変わりない。
背面は
↑背面はこうなっていて、広告枠がついています。
さておまたせしました。1台ずつ書いていきます!
3.鳴尾RA完全解説
鳴尾には3台のRAが配置されました。NN-69・70・72です。
NN-69
NN-69は鳴尾のRAのトップナンバーです。この車両というか全車再塗装されるまでは違いはありませんでした。
再塗装時にNN-69のフォントをなんとミスってしまいそこのフォントだけめちゃくちゃでかくなっていました。その後文句が出たのかフォントは元に戻されました。また戻されたあともリアのNN-69の位置がおかしかったという感じです。というか同車はかなり塗装ミスが目立っていて、バスマスクは普通にやるならノンステップバスの「ス」の字が隠れますが69は左によってしまいノンステップバスの字が全て見えていました。再塗装によって色々変わってしまった唯一の例でしょう。
↑現いろいろ時代のNN-69。バスマスクがしっかりと引けないため基幹バスのスの字が切れている。
ただしこの姿はなんと終わってしまいます。
2022年に交通局が100周年を迎え全車庫に1台レトロカラーバスを配置することになり鳴尾の分がNN-69に決定しました。そしてデザインはS-575が纏っていたデザインと同じです。
ただし基幹予備車の部品は残ったため基幹バスをすることは可能な状態です。そのため枠を上から赤で塗装するなどといった今までにはないような見た目となりました。ちなみに個人的にはこの塗装が大好きです。すごくどうでもいいですが市バスの中で唯一ノンステップバスの字がないらしいです。
↑レトロカラーバスになったあとの69。誰もこうなるとは予想ができなかった。ワンマンカーの文字がすごく目立つ。
↑レトロになったあとに基幹をしてた69。枠の赤色に原色時から一切変わってないプレートやスの字が切れてるという69の特徴はそのままだった。
↑現在の69の右側面。広告枠などがないためスッキリとしている。
NN-70
NN-70は鳴尾のRAの2台目です。この車両は鳴尾の中の基準にあたるRAです。
元々は市営の字は大きくはありませんでしたが再塗装したあとはめちゃくちゃでかくなりました。これは鳴尾RA全車に共通することです。
この個体は解説することが逆に無さすぎてネタに困りますが強いて言うなら基幹によく入ってるということでしょうか?車検明けからなんかずっと入ってます。どうしてでしょうか。
↑NN-70の一般車状態。特徴がないため逆にシンプル・イズ・ベスト。
↑NN-70の基幹バス状態。こっちはこっちでかっこいい?
↑右側面もシンプル。NN-70の文字が割と前よりによっているように見える。
NN-72
NN-72は鳴尾のRAの3台目で、72の特徴として広告が入ってる(入ってた)ことです。
しかも入る広告があまり他車にないものが割と多くてたこ焼き屋さんの広告が入ってる事がありました。
↑NN-72。たこ焼き屋の黄色がすごく目立つ。
↑たこ焼き屋の広告が入った状態で基幹1で走るNN-72。この状態ではあまり基幹バスに入ることは少なかった。
↑おそうじ本舗の広告が入ったNN-72。この状態では基幹に入ることが割と多めだった印象がある。
↑広告がなくなってからの72。こっちはこっちでかっこいい。よくよく見てみると市営の文字が割りと小さい(元の状態を考えるとそれでも充分でかい気がする)
3.元々は一般車だった?
実は鳴尾のRAは一般車で、前面のバスマスクや横の基幹プレートは2008年頃に追加されそこからは毎日高速1と基幹1で走っていました。筆者自身も高速1系統でよくお世話になっていました。一般車だった時の写真も一応見つかりました。Googleなどで「名港11」で検索かけると出てきたと思います。
ちなみに鳴尾RAが高速車になった時に基幹1系統と高速はノンステップ化を達成してるので鳴尾RAは間違いなく鳴尾の近代化に貢献したと思います。
今回は鳴尾RAのことを特集しました。69は10月に廃車になるとのことなので記録はお早めに!